2007年11月6日火曜日

gOS 1.0でマルチメディアを楽しめるようにしよう!

すでに書いた、マルチメディア・コーデックをインストールしよう!「基本編」と同じ方法となり、内容が重複しますが、gOSでマルチメディアを楽しむ方法を以下に記します。

gOSのオフィシャルページには、「DVDやMP-3を再生する為には、gOS搭載の製品を購入してください・・・」というような表現をしていますが、そんな必要はありません。
下記の方法で、Ubuntuと同様に、無料で対応が可能です。

まずは、gOSのインストール & 日本語化で行った、一連の手順が終わっている事が前提です。
詳しくは、この下準備の所で、「Synapticパッケージマネージャ」で、「リポジトリ」の追加を行いました。
これが行われている必要があります。

準備がよければ、「アプリケーション」-「システムツール」-「Add/Remove...」で、「アプリケーション・マネージャ」を起動します。
右上の「表示:」の所で、「全ての利用可能なアプリケーション」を選びます。
「検索:」で「gstreamer」と入力しEnterキーを押します。
ここに検索結果として表示される「gstreamer・・・」と表示されている7つ全てにチェックを入れます。
これが、動画、音楽再生用の"コーデック"類です。

途中、ライセンスへの同意などが出ます。画面の指示に従って進めていきます。
*Java関連のライセンスの同意を求められた際には、同意項目にチェックを入れます。

以上で、音楽ファイルとしてメジャーな、MP3、AACなど、そして動画ファイルとして、有名なmpeg-1/2/4、QuickTime、AVIのdivx, xvid、さらにはWindows Media(著作権管理のコンテンツを除く)など、有名どころのコーデック類は、ほぼカバーしています。

最後に、コピーガードがついている市販のDVDを再生できるように、「libdvdcss2」というツールをインストールします。

「アプリケーション」-「システムツール」と辿り、「UXterm」を起動します。
ここで、現れた黒地の画面の所で、以下をコピー&ペーストして、Enterします。

sudo /usr/share/doc/libdvdread3/install-css.sh

以上により、必要なツールがダウンロードされ、自動でインストールされます。

2007年11月5日月曜日

「gOS 1.0」をカスタマイズ

日本語化に続いて、今度はgOSを自分の好みに合わせてカスタマイズしてみましょう。
はじめに、壁紙です。
デスクトップ上で左クリックをして、「設定」-「壁紙」を選びます。
「システム」ボタンをクリックすると、左側に一覧が現れるので好みのものを選択して、「適用」をクリックします。
「他の画像...」を選ぶと、ファイル・マネージャが出ますので、ダウンロードしてきた壁紙を選ぶ事もできます。

次に、「IBar」と呼ばれる、画面下のランチャの大きさを変えてみましょう。
初期設定ではちょっと大きすぎるかも知れません。
葉っぱのアイコンを右クリックします。
「shelf 1」-「シェルフの設定」を選びます。
現れた画面で「サイズ」で好みのものを選びます。
「詳細設定」で、もっと細かく設定することもできます。
時計とネットワークの設定アイコンの所で右クリックしてみると、今度は「shelf 8」となっています。ここで同様に「シェルフの設定」を選んでみます。今度は「詳細設定」を見てみると、中程の上部にある、「サイズ」の所でバーを動かして、サイズを変更してみます。
このように、サイズを細かく指定する事ができます。
次は、ウィンドウの枠の変更です。
「外観」、「ボーダー」を選んで、変更ができます。
同じく「外観」、「デスクトップ特殊効果」を選んでみると、表示切り替えの際のエフェクトを選べます。
「アプリケーション」、「IBarアプリケーション」では、IBarに表示するアプリケーションの設定ができます。
左側でカテゴリを選んで、表示されるアプリケーションのリストから、アイコンを選んで「追加」をクリックし、右側の画面で、順番の変更ができます。
IBarで表示させないようにするには、右側のリストからアイコンを選択して「削除」を選びます。
ここで追加したアプリケーションが、次の画面の右下に3つ追加されています。
「スタートアップアプリケーション」で、アプリケーションを登録しておけば、ログイン後にアプリケーションを自動で起動させる事ができます。

デスクトップ上で、右クリックすることで、アプリケーションのリストが現れ、即座に起動ができてとても便利です。このリストの編集は、左側で、「メニュー」を、右側で「お気に入りメニュー」を選びます。
普段頻繁に使うアプリケーションをここで登録しておくと便利ですね。
「ファイルマネージャ」の設定画面では、「完全パス名を表示」にチェックを入れておくと、今どこのディレクトリにいるのかが理解できて便利です。
また、「拡張子」の表示/非表示の切り替えなどが行えます。
アプリケーションの検索、追加と削除は、「アプリケーション」-「システムツール」-「Add/Remove...」で起動する、「アプリケーション・マネージャ」が便利です。

「アプリケーションを追加と削除(1)」の項目をご参照ください。

2007年11月2日金曜日

gOS 1.0 のインストール & 日本語化


Googleを趣味や仕事で最大限に活用する人に最適なOS、gOS。
Ubuntuがベースとなっていますので、Ubuntuに対応するフリーで豊富なアプリケーションがそのまま使えます。
デスクトップ・マネージャには、Gnome,KDEさらにはXfceよりも軽快に動作すると言われている「Enlightenment」を採用。旧式のパソコンでも結構ストレスなく使えることでしょう。

このgOS 1.0。本来は日本語版ではないのですが、Ubuntuの凄い所は、以下のように、ひと手間かければ日本語を表示し、日本語の入力ができるようにすることが簡単に可能な点です。
それは、Ubuntuが、標準で、世界各国語に対応しているからなんですね。
ちょっとした手間はかかりますが、充分に実用として使えるのではないかと思います。

さて、gOS自体のインストールはUbuntuと同じ。とても簡単です。
まずは、gOSの公式ページから、イメージファイルをダウンロードし、DVD-ROMに焼きます。

■gOSダウンロードページ
http://www.thinkgos.com/downloads.html
(現在は、BitTorrentファイルを入手できるようになっています)

インストールの手順は、Ubuntuと全く同じです。下記をご参照の上、同様にインストールします。
まずはLiveCDで、Ubuntuが動くかどうか試してみよう
Ubuntuのインストールは超簡単です!

インストール終了後、再起動すると、初回には、上のような画面がでますので、ログイン時と同じパスワードを入力します。
続いて、WebブラウザであるFirefoxにツールバーが設定されます。
左下のチェックボックスにチェックを入れてライセンスに同意し、「Forward」ボタンをクリックします。
■下準備

次の手順は、日本語が正しく、そして綺麗に表示されるフォントを入れて、Firefoxその他のアプリケーションが安定して動作するようにするものです。難しいコマンド操作などは一切ありませんのでご安心を。

デスクトップ上で、左クリックすると、メニューが現れます。
「アプリケーション」-「システム管理」-「Synapticパッケージ・マネージャ」を開き、「設定(S)」-「リポジトリ(R)」を開きます。
「ソフトウェア・ソース」の「サードパーティのソフトウェア」のタブで、
「+追加」ボタンで、以下の2つをそれぞれ追加します。

deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy/

deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy-ja/

「閉じる」をクリック。
Synapticの左上にある「再読込」ボタンをクリック。
公開鍵がないというメッセージが出ますがそのまま「閉じる」をクリックします。

続いて公開鍵を設定するために、「検索」ボタンをクリックで、「ubuntu-ja-keyring」を検索。
表示されたら、この項目を右クリックで「インストール指定」。
「適用」をクリックします。

次に、「Ubuntuのソフトウェア」タブで、全部にチェックを入れておきます。
「CD/DVDからインストール」のチェックは外しておきましょう。

続いて、「ubuntu-desktop-ja」を検索。
こちらも「インストール指定」し、「適用」をクリックして、日本語ローカライズパッケージをダウンロード&インストールしておきます。
以上で、下準備は終わりです。一旦、再起動しておきます。


■実際に設定していきましょう

デスクトップで左クリックすると、メニューが次のようにでます。
Configuration > Modulesを開きます。
ここで、左側にある3つのモジュールを、それぞれ「Load Module」クリックして、有効にしておきます。


次に、Configuration > Mysettingsを開きます。
左側のリストから、「Language」を選択し、右側から「Language Settings」をダブルクリックし、現れた画面で、「Japanese」を選び、「apply」で適用します。

次に左のリストから、「Font」を選びます。
*一旦この設定画面を閉じてしまうと、次のように文字化けしてしまう事がありますが、あわてずに、左側では、一番上を選び、右側で文字の形をしたアイコンをダブルクリックします。

左上の「Enable Custom Font Classes」にチェックを入れます。
現れたフォントのリストから、「IPA□□□UI□□□□」を選びます。
これは「IPAモナーUIゴシック」というフォントです。上記「下準備」で「ubutu-desktop-ja」を入れたことにより、 新たに日本語フォントがリストに追加されています。
左下のボタン「了解」をクリックします。

以上により、この設定画面が、次回から、下の画像のように正しく日本語で表示されるようになります。
そして、メニューもほとんどが日本語化されています。


日本語の入力は、SCIM+Anthyという入力システムを用います。
詳しくは、「文字の入力と変換」の項目をごらんください。
*現状では、日本語キーボードのレイアウトが正しく認識されていないようです。
 その場合、日本語←→英語の切り替えは、「Ctrl + Space」または「Shift + Space」となります。

あとは、Ubuntuに準じて、前述のSynapticパッケージマネージャなどで、ハードディスクの容量が許す限り、好きなだけアプリケーションを追加していけます。
その他、基本的な所は、こちらの「レッツ! Ubuntu」の一連の記事をご参照ください。

次項では、gOS、Enlightenment独自の設定でカスタマイズする方法について、見ていきたいと思います。